読書中: 低レベルプログラミング (Igor Zhirkov)

始めに注意ですが、これはレビューのつもりでは書いてなくて、今ざっくりとこんな事に興味があるとか最近考えている事について本をテーマに喋ってるだけです。まだレビューが書けるほど読めてないですが、満足するぐらい読んだら何か書くかもしれません。

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プロセスの管理とかそういうOSのやってくれる事と計算モデルとかそういうプログラミング言語に関する事については雰囲気が掴めてきたものの肝心のそのつなぎ目がよく分からなくて本を探していた。僕は学生時代物理学とか化学の理論的な研究をやってた人間で、コンピュータの事を真面目に勉強し始めたのは社会人になってITのエンジニアという職に就いてからだ。もう社会人になって一年半も過ぎるのでこの言い訳を外してしまいたいけど、なかなか自分に自信を持てるほどコンピュータに詳しくなったとは言い難い。結局抽象的な事をどんなに学んでも実際に作ったものはノイマン型のアーキテクチャに色々肉付けされた何かの上で動く事になる。なんとなくそういう現実を見ずに理論ばかり眺める事に後ろめたさを感じていたように思う。

この本はアセンブリ言語C言語とその間について説明してある本で、まだ全体を軽く眺めた程度だが比較的理論的な説明が好きな人に受ける本な気がする。アセンブリ言語を説明するところではCPUなどの実行環境についての説明とその背景についての説明がいろいろされ、コンピュータが今のように非常に難しいものになってしまった歴史について納得しながら読み進める事ができた。正直前提知識が結構多い本に思われて、おそらく情報系の学部で学ぶいろいろな知識はあるのが前提な気がする。とはいえググりながら読み進めたらなんとかなりそうではある。僕のような学生時代に情報系の教育を受けていなかった人間としてはこういう障害はむしろ嬉しいもので、その業界で生きてる人たちにとっての常識の感覚を身につけたり、初歩的な本では載っていない学問的広がりについて知る事ができる。大学教育の良いところは研究の最前線にいる人から直接話が聴けるところで、何気ない雑談の中でその学問の世界が見えてきて、そうやって知識を彩のあるものにしてくれる点にあるように思う。正直この本がいつか振り返った時に良い本だと思えるかは分からないが、なんとなくいつか振り返る事ができるぐらいには深く理解をするきっかけとなるように思っている。昨日頑張って読み進めた結果今朝は脳が死んでしまっていたのでこれからはほどほどに読み進めていきたい。